妊活が成功するまでの期間は?期間の過ごし方や短縮方法5選を紹介!

妊活が成功するまでどれくらいの期間がかかる?

妊娠するまでの期間を短縮したい

妊活期間はどうやって過ごしたらいい?

妊活を始めると、成功するまでの期間が気になるものです。

妊娠には個人差あり、期間が長引くことも少なくありません。

しかし、適切な過ごし方や方法を取り入れることで、その期間を短縮することが可能です。

この記事では、妊活が成功するまでの期間の過ごし方や短縮方法について詳しく紹介します。

計画的に進めることで、妊娠の確率を高めることができるでしょう。

この記事でわかること
  • 年齢別自然妊娠の確率と妊娠までの期間
  • 妊活を始めるタイミングと期間の違い
  • 妊活期間の過ごし方
  • 妊活期間を短縮する5つの方法
  • 妊活期間が半年以上続く場合の医師への相談の重要性

この記事の監修者

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阿部 一也医師

所属団体: 日本産婦人科学会

保有資格: 医師国家資格

医師、日本産科婦人科学会専門医。東京慈恵会医科大学卒業。都内総合病院産婦人科医長として妊婦健診はもちろん、分娩の対応や新生児の対応、切迫流早産の管理などにも従事。婦人科では子宮筋腫、卵巣嚢腫、内膜症、骨盤内感染症などの良性疾患から、子宮癌や卵巣癌の手術や化学療法(抗癌剤治療)も行っている。PMS(月経前症候群)や更年期障害などのホルモン系の診療なども幅広く診療している。

妊活で子供がうまれるまでどれくらいの期間がかかる?

妊活を始めると、実際に妊娠するまでの期間は個人差があります。

年齢や健康状態、過去の妊娠歴が影響し、一般的には数ヶ月から1年かかることが多いです。

妊娠を促進するためには、排卵日のタイミングを見極めることが重要です。

排卵日の前後数日間に性行為を行うことで、妊娠の可能性が高まります。

排卵日を正確に把握するには、基礎体温の記録や排卵検査薬の使用が効果的です。

ここでは、妊娠について以下の3つを紹介します。

  • 年齢別自然妊娠の確率
  • 年齢別妊娠までの期間
  • 年齢別不妊治療の成功率

あなたの年齢や状況と比べてみましょう。

年齢別自然妊娠の確率

妊活を始めると、実際に子供が生まれるまでの期間は個人差があります。

特に年齢が重要な要因です。日本生殖医学会の報告によると、20-24歳を100%とした場合での年齢別自然妊娠の確率は以下です。

年齢 (歳)妊娠率 (%)
20~24100
25~2990
30~3475
35~3950
40~4430
45~495
参考:日本生殖医学会

年齢が上がるにつれて、妊娠率が低下することがわかります。

妊活を始めるなら、できるだけ早く開始することを心がけましょう。

年齢別妊娠までの期間

若年層であっても、妊娠に至るまで平均4〜5ヶ月かかることが多いです。

堤治氏の『生殖医療のすべて』によると、年齢別の妊娠までの期間は以下です。

年齢 (歳)妊娠までに要した平均期間 (月)1年以内の妊娠率 (%)
20〜244〜5100
25〜29590
30〜32680
33〜36770
37〜391060
参考:堤治『生殖医療のすべて』

このように、年齢が高くなると妊娠率が低下し、妊娠までの期間が延びるため、計画的な妊活が重要です。

また、年齢が上がるにつれ、不妊治療を考える方も増加しています。

年齢別不妊治療の成功率

日本産科婦人科学会による2017年のデータでは、不妊治療の成功率は年齢によって大きく異なります。

年齢 (歳)妊娠率 (%)生産率 (%)
26歳2520
30歳2419
35歳2015
40歳105
45歳52
48歳10.5
参考:日本産科婦人科学会

年齢が若いほど妊娠率と生産率が高く、流産率は低いです。

26歳から30歳までは妊娠率が25%前後で安定しており、35歳以降は徐々に低下します。

40歳を過ぎると妊娠率はさらに下がり、45歳以降では5%以下となります。

一方、生産率も同様に年齢とともに低下し、40代後半ではほとんどのケースで生産に至りません。

妊活を始めるタイミングと期間の違い

基礎体温

妊活を始めるタイミングは、20代から30代前半が最も理想的です。

なぜなら、20代から30代前半は妊娠の適齢期であり、妊娠の確率が高いからです。

30代後半や40代になると妊娠の難易度が上がります。

年齢が上がると子宮関連の疾患リスクが高まり、子宮がんや子宮内膜症などの問題が発生しやすくなります。

このため、妊娠だけでなく手術費や入院費などの医療費も増加します。

不妊治療にかかる費用

早めに妊活を始めることで、妊娠の確率を高めることができます。

また、若い年齢での妊活は身体的および経済的な負担も少なく済みます。

できるだけ早く妊活を始めることで、妊娠の可能性を高めつつ、健康や費用面でのリスクを減らしましょう。

妊活期間の過ごし方

悩む女性

妊活期間は、以下の流れで進んでいきます。

  1. 計画
  2. 基礎体温の記録
  3. 排卵日の性行為
  4. 病院での検査
  5. 不妊治療の開始

どの段階まで進むかは個人差になりますが、それぞれの段階で何を行うかを確認していきましょう。

計画

妊活期間の初期の過ごし方では、夫婦で子どもについての考えを共有し、家族計画を立てることが重要です。

具体的には、いつごろ何人の子どもが欲しいかを詳しく話し合います。

また、妊活や不妊治療には費用がかかるため、かけられる費用や治療を続ける期間についても相談することが大切です。

妊活期間中に夫婦で協力するために、以下の点に注意しましょう。

  • 規則正しい生活を送ること
  • ストレスを溜めないこと
  • 健康的な食事を心がけること
  • 適度な運動を取り入れること
  • 定期的な健康チェックを行うこと

これらの点に注意することで、妊娠の可能性を高め、妊活期間を有意義に過ごすことができます。

基礎体温の記録

妊活を成功させるためには、妊娠しやすいタイミングを把握することが大切です。

基礎体温を記録し、生理周期を理解することは妊活に不可欠です。

また、妊娠しやすい体調を維持するために、以下の点に気をつけましょう。

  • バランスの取れた食事を心がける
  • 身体を冷やさないようにする
  • タバコやお酒、カフェインの摂取を控えるまたはやめる
  • 適度な運動を行い、適正な体重を保つ

これらの取り組みを実践することで、妊娠の確率を高めることができます。

排卵日の性行為

妊活期間中は、基礎体温や生理周期から算出した妊娠しやすい日に夫婦生活を持つことが大切です。

そのためには、互いの生活リズムや仕事の調整が必要となり、タイミングの共有が欠かせません。

妊活は多くのことを考え、注意を払う必要があり、大変だと感じる方も多いです。

夫婦や周囲とのコミュニケーションを大切にし、協力して取り組みましょう。

病院での検査

タイミング法を1年間続けても妊娠しない場合は、病院での検査を受けることを検討しましょう。

男女それぞれに、妊娠を妨げる原因がないかを確認するためです。

検査によって原因を特定し、適切な治療や対策を講じることで、妊娠の可能性を高めることができます。

不妊治療の開始

病院の指導のもと、超音波検査などで排卵日が予測できたら、タイミング法を数回試みます。

それでも結果が出ない場合は、人工授精や体外受精を検討します。

妊活の最終目標は妊娠ですが、その過程にはさまざまな方法があり、個々の状況に応じて異なります。

夫婦のライフプランに合わせ、自分たちに最適な方法を選択することが大切です。

妊活中の生理期間の把握方法

基礎体温を測る女性

生理周期とは、生理の開始から次の生理の開始までの期間を指します。

正常な生理周期は25〜38日間で、その変動が6日以内と定義されます。

基礎体温

持続期間は3〜7日間です。

妊活の説明では、標準的な28日周期として表記されることが多いですが、上記の範囲内であれば数日のズレは問題ありません。

以下の場合は生理周期が乱れている可能性があるため、数周期にわたって異常が続く場合は病院を受診しましょう。

  • 頻発月経:生理周期が24日以内の場合
  • 稀発月経:生理周期が39日以上で、3か月未満の場合
  • 続発性無月経:生理が3か月以上来ない場合

これらの異常は、排卵の問題や子宮筋腫、ポリープ、癌などの子宮の病気が原因である可能性があります。

妊活開始から病院での診察までの期間目安

診察を受ける女性

妊活を開始してから以下に該当する場合は、病院での診察を検討しましょう。

  • 半年以上妊娠しない
  • 排卵日がわからない
  • 35歳以上になっている

診察を受けることで、妊活が成功しない理由や今後の進め方が明確になります。

妊娠は若いほど成功しやすいので、できるだけ早く医師に相談しましょう。

半年以上妊娠しない

妊活を始めて半年で80%以上が妊娠するため、半年以上妊娠しない場合は病院を受診することをおすすめします。

女性も男性も検査を受けていない場合は、まず検査を行いましょう。

妊娠の障害がある場合、早めにステップアップが必要なこともあります。

お互いの体の状態を理解し、妊娠に向けた情報を得ることが大切です。

排卵日がわからない

基礎体温や排卵検査薬を使用しても排卵が確認できない場合、受診が必要です。

排卵がないと妊娠は難しいため、排卵を促す薬が必要になることもあります。

排卵しているかどうかがわからない場合も、早めに病院で診察を受けることをおすすめします。

35歳以上になっている

年齢とともに妊娠率が低下するため、35歳以上で妊娠を希望する場合、まず病院で検査を受けることが重要です。

妊活を始める前に、パートナーと一緒に体の状態を確認することで、妊娠の障害となる問題が早期に発見され、適切な治療を受けることができます。

たとえば、卵巣の機能や精子の質に問題がある場合、それぞれに合った治療法を早めに開始することで、妊娠の可能性を高めることが可能です。

また、定期的な健康チェックを通じて、妊娠に向けた最適な身体の状態を維持することも大切です。

年齢が上がるとともにリスクも増加するため、早めの対応を心がけましょう。

妊活期間を短縮する5つの方法

笑顔の医師

妊活を開始したのなら、できるだけ早く妊娠したいと願う人は多いです。

ここでは、妊活期間を短縮するための方法として、以下の5つを紹介します。

  • 規則正しい生活をする
  • 運動をする
  • 身体を冷やさないようにする
  • ストレスを発散する
  • 栄養バランスを整える

できるものから挑戦し、妊娠しやすい体づくりを進めましょう。

規則正しい生活をする

毎日同じ時間に起床・食事・就寝することは、妊活期間を短縮するうえで重要です。

規則正しい生活は体内時計を整え、全体的な体調を向上させます。

決まった時間に十分な睡眠を取ることで、ホルモン分泌が最適化され、妊娠に向けた準備が整います。

生活リズムを一定に保つことが、妊活期間を短縮するための基本です。

運動をする

適度な運動は代謝を促進し、血液循環を改善することで生殖機能を向上させます。

体重の管理も妊活には重要で、適度な運動を続けることで健康的な体重を維持できます。

痩せすぎや太りすぎは不妊の原因となるため、運動は効果的です。

しかし、激しい運動は逆効果になることもあるので、ストレッチやヨガ、ウォーキングなどの軽い運動を始めましょう。

身体を冷やさないようにする

冷えの改善は妊活の基本です。

身体が冷えると、妊娠に重要な卵巣も冷えてしまいます。

さらに、妊娠率に大きく影響を与える腸内環境も冷えによって悪化します。

腸内環境が悪くなると、妊活に必要な栄養の吸収が妨げられ、妊娠率を高める子宮内フローラにも悪影響を及ぼします。

授かりやすい身体を作るためには、身体を冷やさないようにすることを心がけましょう。

ストレスを発散する

ストレスは妊娠に大きな影響を与えるため、しっかりと発散することが大切です。

ストレスを溜め込みすぎると自律神経やホルモンバランスが崩れ、妊娠の妨げになります。

仕事や日常の人間関係からくるストレス、そして妊活や不妊治療が長引くこと自体がストレスとなる場合もあります。

ストレスを感じている場合は、以下のようなストレス発散法を試してみましょう。

  • ウォーキングやジョギング、ヨガなどの軽い運動をする
  • 読書、絵を描く、楽器を演奏するなど好きな活動に没頭する
  • 深呼吸やマインドフルネス瞑想でリラックスする
  • 公園を散歩する
  • 信頼できる友人や家族と話す

自分に合ったストレス解消法を見つけてリラックスする時間を持ちましょう。

栄養バランスを整える

妊活に良いとされる特定の食材だけを摂るのではなく、バランスの良い食事を継続して摂ることが重要です。

栄養バランスの取れた食事は、全体的な健康を支え、妊娠しやすい体を作ります。

また、糖分の摂りすぎは卵子を含む全身の老化を加速させるため注意が必要です。

さらに、赤ちゃんの健康のために葉酸の摂取も心がけましょう。

妊活期間に関するよくある質問

  1. 妊活が成功するまでの何カ月かかる?
  2. 何回目の性行為で妊娠する?
  3. 半年以上妊娠しなかったらどうすればいい?
  4. 妊活はいつまで頑張るべき?
  5. 妊活は何回目でできた?
  6. 妊活中に休職できる期間は?
  7. 妊活でステップアップするまでの期間は?
  8. 性行為をしてからどれくらいの期間で妊娠がわかる?

妊活が成功するまでの何カ月かかる?

妊活を始めてから子どもを授かるまでの平均期間は約13.6カ月です。

年齢が上がるにつれて、この期間は長くなる傾向があります。

したがって、早めに妊活を始めることを心がけましょう。

年齢に応じた適切なアプローチを取ることで、妊娠の可能性を高めることができます。

何回目の性行為で妊娠する?

排卵日を含む前6日間における性交回数と妊娠率は、以下のとおりです。

性交回数 (回)妊娠率 (%)
1回約25
2回約30
3回約35
4回約35
5回約35
6回約35

妊娠確率を高めるためには、週に3〜4回以上の性行為が推奨されます。

これは、性交により精子が子宮や卵管に触れることで着床環境が整うためです。

また、毎日性行為をしても精子の数に大きな影響はありません。

半年以上妊娠しなかったらどうすればいい?

タイミング法で妊娠した女性のうち、64%が6ヶ月以内に妊娠しています。

原因不明の不妊症の場合、若年女性でもタイミング法での妊娠率は0-5%です。

6ヶ月を過ぎても妊娠しなければ、タイミング法での妊娠の可能性は低いです。

したがって、6ヶ月試しても妊娠しない場合は、医師に相談し、次の手段を考えることを検討しましょう。

妊活はいつまで頑張るべき?

年齢とともに妊娠確率は低下し、40代では自然妊娠の確率は1〜5%、1回の胚移植での妊娠率は15%以下とされています。

不妊治療で40代で出産するケースの多くは、41〜42歳に集中しています。

また、妊娠確率の低下だけでなく、母体への負担や胎児へのリスクも増加します。

そのため、45歳を過ぎたら妊娠を諦めることも視野に入れましょう。

妊活は何回目でできた?

健康上問題のない男女が避妊をせずに性交した場合、1周期で妊娠する確率は平均20〜30%とされています。

月経周期4〜5回(約半年)で1回妊娠することになりますが、実際の妊娠確率は年齢、健康状態、性交のタイミングなどによって大きく異なります。

妊活中に休職できる期間は?

妊活中に利用できる休職制度について、会社の規定を確認することが重要です。

代表的な休職制度を紹介します。

休職制度名内容休職期間給与補助
不妊治療休職制度生殖補助医療(ART)を行う場合に適用最長1年間無給なし
出生支援休職制度不妊治療を行う場合に適用最長1年間無給社会保険料に相当する額を会社が補助

不妊治療に特化した制度がなくても、既存の休職制度を活用できる場合があります。

使い方や適用範囲、使用回数などについて疑問がある場合は、人事担当者に相談することをおすすめします。

妊活でステップアップするまでの期間は?

検査で特に問題が見つからなければ、タイミング法が試されます。

年齢によって異なりますが、タイミング法を6ヶ月から1年続けても妊娠しない場合、人工授精にステップアップすることが一般的です。

さらに、人工授精を3回から5回行っても妊娠が成立しない場合、次のステップとして体外受精を検討します。

性行為をしてからどれくらいの期間で妊娠がわかる?

妊娠しているかどうかは、性行為から約3週間後、または月経開始予定日から1週間後に判断できます。

一般的には妊娠検査薬を使用して確認しますが、それ以前に検査を行うと、妊娠していても検査時期が早すぎて陰性反応が出る可能性があります。

妊娠の可能性がある場合は、医療機関で検査をし、正しい判断をしてもらいましょう。

妊活期間が半年以上続くなら医師に相談しよう!

診察を受ける女性

妊活が半年以上続く場合は、医師に相談することをおすすめします。

妊娠する確率は年齢や健康状態によって異なりますが、半年間のタイミング法で妊娠しなければ、専門的な診断を検討しましょう。

不妊治療のステップとして、まずはタイミング法から始め、次に人工授精、さらに体外受精と進むことが一般的です。

年齢が高くなるほど妊娠率は低下するため、早めの対応が大切です。

妊活を成功させるためには、バランスの取れた食事や適度な運動、ストレス管理も大切です。

もし妊活が半年以上続くなら、一度医師に相談してみましょう。

専門的なアドバイスとサポートを受けることで、妊娠への道が開けるかもしれません。

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